コミュニケーション能力とは、「相手のことをひたすら深く知ろうとする」姿勢

昨日触れた「コミュニケーション能力」に関して、以下の本を読んでみた。

仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

自分のなかで漠然としか捉えられていなかった「コミュニケーション能力」の中身が、少し深く理解できたように思う。

まず自分の認識が間違えていたことに気づかされたのは、以下の文章

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”「一緒にいて楽しい」ということは、学生にとって必要なコミュニケーション能力の本質である。だが、企業におけるコミュニケーションの目的は「一緒にいて楽しい」ではない。「一緒に仕事をして成果がでる」なのである。”

”「コミュニケーション能力」とは、うまく離す能力でもなければ、相手に気に入られるテクニックでもありません。それは、「相手のことをひたすら深く知ろうとする」姿勢のことを指しているのです。”

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 ともすれば自分は、「話し相手の話をよく聞く」とか「うなずきが重要」とか「会話は(さしすせそ)が重要」とか、いわゆる上っ面のテクニックのみを追い求める傾向があったけど、重要なのは、まず話し相手に優しさや敬意を払うことだということを認識させられた。

また、「コミュニケーション能力」の正体として

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”「伝わる」のは、してが聞きたい(見たい)と思うものだけである”

”あなたのアドバイスが目の前の人に伝わらないのは、論理によって伝えているからだ。熱意を、感情を伝えなければならない” 

”あなたが表現しても「伝わらない」のであれば、あなたが変わらなければならない。 あなたが権威を備えなければならない。あるいは、ほかの人に言ってもらわなければならない” 

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だということもグサッときた。

やはり「コミュニケーション能力」は一朝一夕に高めることができるような代物ではなく、伝える側の様々な実力や個人的な魅力が問われるんだということ。そして、相手に自分の話を聞いて貰うためには、話の内容うんぬんだけではなく、日頃の様々な研鑽の積み重ねが必要になるということなんだろうと思う。

そう考えると、自分にとってやらなくてはいけないことが沢山あるのだと改めて気づく。そう多くはないであろう自分の残り時間を、なんとか有意義に使いたい。

 

 

 

 

必要なのは”コミュニケーション力”

週刊SPAの人生相談コーナーでの佐藤優氏の回答。娘が将来いじめに会うことを心配している父親に対して、

「いじめの対象になる子供は...コミュニケーションを取るのが苦手な場合が多いです。コミュニケーション力は訓練をしなくてはつきません。」そして、「モンテッソーリ教育(幼児の自立性、独創性、表現力、コミュニケーション能力を高める特別の教育)で実績のあるところに預けるといいでしょう。」との回答。

とっても腑に落ちる、納得できる貴重な教訓だと思う。自分の周囲を見回しても、いわゆる”うまくいっている”人たちは、みな廻りの人たちと上手に会話ができていて、楽しそうにやっている。組織とかグループとかの集団において個人が何かを進めようとする場合に、まずは集団の中で愛されて人気を得ることが、その能力を発揮する必要条件になるかと考える。(もちろん、重要なのは個人の能力であり、他人とのコミュニケーション力はあまり必要としない場合もあるとは思うけど。)

50歳を過ぎた自分にとって、いまからコミュニケーション力を高めることはできるだろうか?とりあえずは、日頃からあまりむっつりとはせずに、笑顔を心がけるようにしてできることから少しずつでも確実に進めていきたいと思う。

今日の反省は今日のうちに

昨日の自分を、ほんのちょっとでもいいから上回りたいと思う。

仮に1%でも、1ヶ月続けて昨日の自分を上回ることができれば、1ヶ月後には1.01^30=1.35倍も成長できることになるし、3ヶ月なら2.45倍、半年で6.0倍、1年では36倍超になる。(こんなに大きい値になるなんて電卓をたたくまで気づかなかった。)

今世の中で成功している人、立派だとみられている人は、多分この毎日のちょっとした成長を継続できている人なんだろうと思う。自分も残りの人生を少しでも有意義に過ごせるように、今日からでも新しい毎日を静かに始めたい。